胸の奥の、手放せない光 - 1/7

プロローグ

 ──俺は、生きているのか。
 息をしているという点では生きている。だが、死んでいるのと同義だ。
 日雇いで食い繋ぎ、未来への希望もなく、なんの目的もなくただ呼吸をしているだけ。
 サビ組への借金は膨れに膨れ、かといって返す宛もなかった。
 今は返済も滞っていて、頭を床にこすりつけながらミアレのための仕事をこなして、なんとか待ってもらっている状態だ。
 そんなとき。本当になんとなく。ミアレ駅へと足が向いていた。そうだ。この向こうには列車がある。これに乗れば。
 今までだってそうだった。都合が悪くなったら逃げて……。
 そして俺は、サビ組に捕まった。