ふたなり団長に掘ってもらう俺の話

 夜。俺は部屋で一人、とある人を待っていた。
 待ち人はこの騎空団をまとめる団長。名前はジータ。金髪のショートヘア、温かな色を宿す目。少女ながらも色々な意味で将来有望な人だ。
 俺はそんな彼女に惹かれてこの艇に乗り、団員として働いている。
(まだかな……)
 団長が来るのを今か今かと待っていると、部屋に響く数回のノック音。俺は椅子から立ち上がると、足早に扉へと向かい、開けた。そうすれば来訪者は団長だった。
 分け隔てなく向ける太陽のように温かな笑顔が今、俺だけに向けられている。目の前にいる人に胸の高鳴りを覚えながら俺は部屋に招待し、扉を閉めた。念のために周りに人がいないかを確認してから。
「ごめんね。待たせちゃった?」
「いえ! そんな。でも本当にいいんですか……?」
「もちろん。あなたが頑張ってくれたおかげで、今回の討伐依頼を成功させることができたし。逆に私のほうがそんなお願いでいいの? って思っているところだよ」
 この騎空団にはさまざまな依頼が寄せられる。今回団長と俺が一緒に向かった依頼内容は魔物の討伐だった。
 特に珍しいことじゃないし、倒す魔物も団長からすれば弱い。いま艇に乗っているメンバーには他の依頼を振り分け、俺と二人きりで魔物が潜む場所へと向かった。
 魔物はすぐに見つかったが、一緒にいた他の魔物が問題だった。突然変異種なのか異常な強さを誇り、追い詰められていく団長と俺。
 このままだと団長がやられてしまう! 俺はどうなってもいいが、団長は助けたい!
 人を想う気持ちはときに、自分でも信じられないくらいの力を引き出す。
 覚悟を胸に魔物へと突撃した俺は──気づいたら血まみれになって立っていた。そばには息絶えた魔物の姿。俺は火事場の馬鹿力で窮地を脱したのだ。
 その後、依頼主に報告を終えた団長は艇へと戻る帰り道で俺に言ってくれた。
 あなたのおかげで無事依頼を完了できたし、なにかお礼をさせて。と。
 悩む俺に“なんでもいいよ”と付け加えて。
 それが今、この状況に繋がる。
「俺……団長が“ふたなり”だと知ってから、ずっとこうしたくて……」
 団長をベッドの縁に座らせ、その正面に俺は正座した。
 ──ふたなり。この空の世界には女性でありながら男性器を持つ存在がいた。付いてない女性に比べると数は少ないが、別に珍しくはない。
 俺は偶然団長がふたなりだと知ってから、ずっと叶えたかった願いがあった。それは彼女に抱かれること。
 だからダメ元で言ってみたんだ。俺を団長のモノで貫いてくださいって。最初はぽかん、としていた団長も俺の説明で意味が分かったようで、最終的には頷いてくれた。
「まず、団長のを勃たせますね。脚を開いてください」
「んっ、恥ずかしいよ……」
「失礼します……」
 やっぱり女の子なので異性を前に脚を開くのは恥ずかしいようで、団長は少しだけ脚を開くだけ。これだと奉仕ができないので俺は一言断ってから彼女の太ももに触れた。
 程よくついた肉は手に吸い付き、俺の男の欲を刺激する。ゴクリと生唾を飲み込むと、団長の脚を開いた。
 ふっくらとした双脚の間にある秘密の場所は桃色のショーツに覆われているが、明らかに膨らんでいる。この膨らみを見て、改めて団長はふたなりなんだなと強く意識する。
 だって付いてない女の子はソコがもっこりしていないから。……たぶん。童貞だからハッキリとは言えないのがなんだか悔しい。
「団長の下着かわいいです……!」
「恥ずかしいからあんまり見ないで……」
 ちら、と上を向けば期待と不安が混ざりあって潤んだ目が俺を見つめていた。高鳴る胸。俺は視線を股間へと戻し、また断ってからショーツを軽くずらして団長の分身を外気に晒した。
 まだ勃起していないから普通サイズだけど、これが最大まで膨張したらいったいどれほどのサイズになるのか。純粋に気になる。ふたなり娘のイチモツは一般男性より大きいことが多いって聞くし。
「団長のおちんぽ……いい匂いがする……」
 年下の女の子の股間に顔を寄せ、すんすんと匂いを嗅ぐ俺は本物の変態だ。第三者視点で考えると背徳感が増して変に興奮してしまう。
 どうしようもない男だと思うが、気持ちは治まるどころか逆に昂ぶるばかり。
 お風呂に入ってきたばかりなのか、団長のモノは石鹸の優しい匂いがする。やっぱり女の子だからココも丁寧に洗っているのかな。
 ギュッと、目を強く閉じて恥じらう団長が可愛くてずっと見ていたいが、この先に進むためにはまだ芯のないコレを硬く、硬くしなければ。
 皮の中に舌を入れて優しく剥いてあげればすぐに丸みを帯びた傘が現れた。震える下半身。鈴口からは少しながらもカウパーを垂れ流している。
 自然と息が上がる。女の子のおちんぽを舐めて、俺の息子はさっそく兆し始めていた。
 大きい肉傘をたっぷりと唾液を溜めた口内に咥え、裏筋を舌で撫でる。団長の甘い声が頭上から降ってきて俺の雄の欲望はどんどん大きくなっていく。あぁ、股間が痛い。
 自分で自慰するときに気持ちのいいところを思い出しながら小さな穴を舌でほじり、竿の部分は手で扱く。顔を真っ赤にしながらも、羞恥心から小さく喘ぐ団長は誰にも見せたくないくらいだ。
「これくらいでいいかな……」
 口淫の果て。芯のなかった竿は今は天高く屹立していて、正直俺よりデカい。可憐な女の子に付いていていいモノじゃない。
 脈打つ肉棒は血管が浮き出ていて、てっぺんからはエッチな汁をトロトロと零している。見た目だけで凶悪極まりないコレが俺のナカに……。
 想像してケツの穴がキュン♡ と締まった。
「今更だけど……本当にするの? 私、その……こういう経験ないから上手くできるか……」
「大丈夫です。俺も初めてですし……」
「わ、なんかお尻から垂れてるよ?」
「団長がすぐに挿れられるように準備しておいたんです」
 不安がる団長だが俺も初めて。言葉を交わしながらベッドへと上がり、彼女に背を向ける形でズボンと下着を下ろした。
 俺の愚息は団長のをフェラしただけで先端から涎を流し、触ってほしそうにドクドクしている。だが今回はお預け。メインは後ろだ。
 俺のアナルは団長が来る前に中は綺麗にしたし、香油を垂らしてほぐしてもある。俺が頼んで挿れてもらうんだ。彼女の手を煩わせるわけにはいかない。
 アナルセックスはバックがやりやすいとそういう本に書いてあったのを思い出し、俺は土下座するように上半身を折り、団長に向かって尻を突き出す。
 枕に顔を乗せ、両手で尻たぶを掴んで穴を広げる。
「団長、ここに、ここにあなたのをください……!」
「う、うん……」
 首を後方へと向ければ、心配そうに俺の尻穴を見つめる団長の顔が見えた。たまらなく愛おしくて、一刻も早く彼女に栓をされたくて、内部の肉が蠢く。
 そんな俺の気持ちが顔に出ていたのか、団長は意を決したように真剣な面持ちに変わると動き出す。
 片手で俺の尻肉に触れ、もう片方は砲身を握っている。大きく張り出したカリ首の先端を狙いを定めるように入り口に当て──ひと思いに突き挿れてきた。
「ォ……おォ……! おごぉっ……! ぉ、オほぉぉ゛ぉォ゛ッ!! 団長のちんぽが、ひぐぅ! おぐまでッ……! 挿入はいって……!♡」
 ようやく入ってきた巨大な魔羅は尻の穴を抜けると腸を一気に拡げてきた。正直苦しいが、それ以上に団長にハメられていることに俺は歓喜していた。
 しかも団長の童貞を頂けるなんてこのまま死んでもいいくらいだ。それほどに嬉しい。
「あなた本当に初めてなの? すんなり挿入っちゃったけど……」
「おォ゛っ、ヒぃっ……! 団長の、にッ♡ 貫かれるのを妄想してっ♡ 何度もアナニーしでまじたっ♡」
「私のおちんちんをハメられる妄想しながら弄ってたんだ……♡ なら今日はいっぱいハメハメしてあげるね♡」
「ほッ……ぉ゛♡ おォォ゛♡ あ゛、ッぁあッ♡♡」
 妄想の中で何度この光景を想像して果てたか。いつかは本物の彼女で栓をしてほしいと思っていたが、こんなに早くこのときが来るとは思わなかった。普段から鍛錬を欠かさずにしていたおかげだな。
 団長の極太ちんぽは俺の前立腺を容赦なくドチュ! ドチュ! と責め、脳内がスパークする。痺れるような快楽が全身に広がり、俺のちんぽからは我慢汁があふれて止まらない。
 力強い抽送は俺の内蔵を突き破るのではないかというほどに激しく、ついに奥の奥、結腸までたどり着いてしまった。
「ひっ♡ ひぃっ♡ ひぃ゛いいッん!♡♡ だん、ちょォ゛っ!! やら、あ゛ァぁぁッ゛♡ おぐッ、や゛めてぇ゛ぇぇッ!」
 アナニーしているときも結腸までは弄っていなかった俺は未知の快感に訳も分からず叫ぶ。涙も鼻水も涎も、全部情けなくあふれる。今の俺の顔は本当に酷くて情けないものなんだと分かった。
 入ってはいけないところまで侵入されて、怖いのに、信じられないくらいに気持ちがいい。俺の体はおかしくなってしまったのか。もう前後左右さえも分からない。
「し、ぬ゛……ッ♡ しんじゃ、アああ゛ァッ!!♡♡ ォお、んほォオ゛おォお゛ぉ!!♡♡」
 団長は俺を滅多刺しにするのをやめない。彼女も気持ちいいのだろうか。背後から聞こえる呼吸は荒々しいもので、普段の優しい団長とは思えないくらいだ。
 激しく突かれるたびに呼吸が詰まり、息が苦しくなる。ひぃひぃ言いながらなんとか酸素を吸っていると団長が呻いた。
 瞬間感じたのは熱。それも量がハンパない。ふたなりだからだろうか。胎内を満たす精液を受けて心も満たされる。
 体の奥から感じる熱は俺が女だったら確実に妊娠していると思うくらいの力強さを放っている。というか、男でも孕むんじゃないか? って錯覚するほどだ。
 腸を抉っていた団長のモノがずるりと抜かれるときもイイところを刺激して、俺はメスのような声を上げて背をしならせた。体の痙攣が止まらない。
 自慰では感じられなかった深い快楽。こんなの知ってしまったら、もう……!
「はぁっ……はぁっ……!♡ すごく気持ちよかった♡ あなたは?」
「はっ……ぁ、俺、も……♡ よかったです……♡」
 仰向けになり、ベッドにくったりと体を預けながら俺は答える。ずっと掘ってもらいたいと思っていた人にお尻の処女を捧げられたし、現在進行形で気持ちよさを感じ続けているんだ。よくないわけがない。
 というか、俺……射精してない……? 俗に言うメスイキ? それならこの気持ちよさも頷ける。
「あの、団長。俺、もっと頑張るんで……だから……」
「ふふっ♡ 私のおちんちんそんなに気に入っちゃった?」
「はい……♡ だから俺を団長のメスにしてください……!♡♡」
 男のプライドとか、そんなものは団長の前では無意味。俺はこの人のメスになりたいんだ。これから先もこうして繋がりたい。ただの性欲処理の穴でもいいから団長に抱かれたいんだ。
 俺の言葉に団長はにっこりと花のような笑みを浮かべると「いいよ♡」と首を縦に振ってくれた。下半身には男顔負けの怒張があるものの、やっぱり団長は可愛い! 全空一の可愛さだ! 本当にこの団に所属してよかったー!
 これからの生活が一気に色鮮やかになるのを想像して、胸が熱くなる。大変なことも多いだろうが、俺はこの人のために全てを捧げるつもりだ。
 よーし! 明日からも頑張るぞー!