先輩騎空士に連れられておっパブに行ったら巨乳な男が出てきたので乳首責めした話

 騎空団をしていると横の繋がりもできてくる。私はいま、比較的仲良くしている団長さんと一緒に夜の繁華街へと来てきた。
 あなたもこのくらい経験しておかないと。と、先輩の女性団長に言われ、大人しく着いて行った先にあったのは妖しい雰囲気を醸し出すお店。派手な色が煌めく看板には“おっぱいパブ”と書かれている。その他には誘い文句も。
 まさかそういう店に連れてこられるとは。夜の街に来たことのない私はドキドキしながら先輩に続き、店の中へ。
 大きな音量で軽快な音楽が流れる空間は薄暗く、カウンターと何席かボックス席があり、接客を受けているお客さんの姿が見えた。
 キャストらしき人たちは男の人のみで素肌に黒いベストを着用し、首には白の付け襟に赤いクロスタイ。手首には首と同じ色をした付けカフス。
 下も上と同じ黒色のズボンだけどピッチリしたものでかなり線が出るタイプだ。全員を見たわけじゃないからハッキリとは言えないけど、目に入ったのは結構ガッシリした体つきの人が多い印象。中にはドラフの大男もいる。
 お客さんは男性・女性両方。少し女性が多いくらいかな。
 すでに接客している人の中にはお客さんの上に跨って胸を突き出してなにかしているようだ。まあ、お店の名前からして内容は想像できる。
 でもまさか……おっぱいでも雄っぱいのほうだとは。
「あなた様は……! ご来店ありがとうございます。いつもの彼でよろしいですか?」
「うん。お願い。あっ、そうだ。今日は連れがいるの。誰か付けてあげて」
「はい。かしこまりました」
「じゃあ、楽しんでね!」
 他のキャストと違い、しっかりと着込んだ中年男性と話をした先輩はお気に入り? の男性が迎えにくると別の席に行ってしまった。
 オーナーらしき人は店の一番奥の席に私を座らせると、柔らかな笑みのまま、少しお待ちくださいと告げて去っていく。
 なにもかもが初めてで混乱していると、一人の男の人が私に向かって近づいてきた。短く切り揃えられている髪の色は暗い茶髪で逆立てている。顔のパーツも整いすぎていて、正直こんな美人見たことない。
「お客さんここ、初めて?」
「は、はい」
「ふぅん……? オレはベリアル。よろしく」
 他のキャストと同じ格好をしているはずなのにこのベリアルという男はなんか、違う。顔も体も綺麗だし、ムダ毛一本もないつるりとした雪肌。
 ベストから見える肉体は腹筋が割れていて、筋肉質。けれどしなやかな部類に入るか。下肢も太めでパツパツ。それがたまらない。
「ワンドリンクまでは無料だけど、なに飲む?」
「えーと、お酒飲めないのでオレンジジュースで……」
「オーケイ。すぐに持ってくるよ」
 赤い目をにっこりと閉じると一旦この場を離れ、すぐに戻ってきた。
 グラスにストローが差されたジュースを受け取ると、彼は横に座った。飲みながらの会話は私の仕事の話とかの他愛ないものだけど、彼の低い声はたまらなく心地よくてどうでもよかった。それに……。
(大きい……)
 ベストの下に隠れている二つの膨らみ。ドラフ以外のキャストの中では大きいほうに入るんじゃないの……?
「フフッ。そろそろ……触ってみるかい?」
 ベリアルは意味深に呟くと立ち上がり、「失礼」と前置きして私の太ももの上に乗った。それでも体重をかけないようにと膝立ちになっている。
(なんなのこの巨乳……! 男がこんなおっぱいしているの反則じゃない!?)
 至近距離に見える膨らみはベストを押し上げていて今にも破裂しそうなくらいにムチムチしている。
 ドラフの男の人も豊満な胸をしているけど体自体が大きいし、こんなスマートな体をしておっぱいだけ大きいなんて反則すぎる! こんなエロい胸を前に揉むなって無理な話!
「あンッ♡ いきなりだなァ、キミ。もしかして溜まってる?」
 男だし、硬いかと思いきやむにゅりとしていて柔らかい……! これは、なんか、気持ちいい……!
 私の手の中でやわやわと形を変える肉は、ただ揉んでいるだけなのにベリアルの表情も手伝ってとてもイケナイことをしているような気持ちになる。
「ンっ♡」
 思うがままに楽しんでいると指がぷっくりと腫れた可愛い乳首に触れてしまったみたいで、彼が私の膝の上でピクリと跳ねた。その震えにもたまらなく興奮して自分の呼吸が浅くなるのを感じる。
 それにしても……男も乳首が気持ちいいんだ。そこは女と同じなのね。なら。
「あっ♡ 乳首ばっかイジるなよぉ、弱いんだからぁっ……♡ イッちまうって♡」
「乳首でイくなんてスケベな人♡ ほら、もっとイジメてあげる♡」
 ピンと張った赤い乳蕾を人差し指で弾き、親指と一緒に摘むとグリグリと先端を捏ね回す。するとベリアルは顔を真っ赤にしてだらしなく涎を垂らしながら、潤んだ目で私を見つめてくる。
 私が弄るたびに体をイヤらしくくねらせ、誘う。この男、相当慣れている……! 客の劣情を煽る手練手管に長けている!
 こんなイイ反応されたらまた来たくなるし、指名したくなっちゃう!
 それに……繋がっているわけじゃないのに、まるで行為をしているかのように錯覚して、私自身もどうしようもなく興奮するッ……!
「んぁ゛ぁ゛ぁっ♡ ハッ……、ぁ、ヤバい、達する♡ 乳首責めされて達するぅぅ♡♡」
 蕩けた目尻に涙を浮かべながら舌を突き出して、絶頂を訴え喘ぐベリアルをイかせてあげたくて、私の指は勝手に動きを激しくさせる。
 女よりも艶めかしいこの男を見ていると唾液が溢れ、口の端から漏れてしまう。どうしようもなく興奮している自分を制御なんて到底できない。
 最後の仕上げとばかりに薄紅色の乳頭を思い切り引っ張れば、彼は体を大きく震わせて快楽を弾けさせた。
 そのイキっぷりに自分の股間に鎮座しているシュヴァ剣が重い首を上げるのが感じられた。生理現象で勃起することはあっても、誰かに対して勃起なんてしたことがないから驚きだ。
「んっ、ウフフッ♡ キミ、ふたなりだったのか。……なぁ。ココ、上に個室があるんだ。さらにルピを払えば案内できるんだが……どうだ?」
 ずい、と顔を近づかせたベリアルが私に囁く。熱っぽい吐息が間近に感じられてさらに股間が熱くなる。正直このままではいつ奥義をブッ放してしまってもおかしくない。
 ワンピースを押し上げる私の剣を愛おしそうに撫でながらベリアルは指で輪っかを作ると、舌を突き出し、シュッシュッと手を動かす。
 行為の暗喩。あまりにも淫乱すぎて、再び溢れてきた大量の唾液を飲み下すと、私は金額を聞いた。聞かずにはいられなかった。
 鼓膜に直接吹き込まれる金額は高いけど、払えない額じゃない。
 いつも真面目に依頼をこなしているんだもの。今日くらいはいい……よね?
 自分に言い聞かせた私は彼に向かって頷き、さらなる淫楽へと身を沈めるのだった。

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