「う、ん……?」
真っ暗な世界。どこかで声が聞こえる。それは私を誘うようにどんどん大きくなり、はっきりと聞こえるようになってきた。
意識の糸を引かれるように両目を開けると、目の前には真っ白な空間が広がっている。終わりが見えない白の真ん中には大きなベッドが置かれていて、誰かがいるようだった。まだ完全に覚醒していないからか、視界がぼやけて誰なのかは分からない。
目を覚ましたことで気づいたけど私、椅子に座っていたんだ。どこにでもあるような木製の椅子。座り心地は固め。
──やっと頭と視界が明瞭としてきた。改めてベッドのほうを見れば、少し前に刃を交えた狡知の堕天司、ベリアルが全裸でひっきりなしに喘いでいた。
すぐに分かった。これは夢だ。現実じゃない。
私に見せつけるように脚を大きく開き、局部を見せてくる彼には大きくて太い楔が打ち込まれていた。
ぱっくりと開いたお尻の穴は美味しそうに咥えこんでいて、彼自身からは透明な汁が止めどなくあふれている状態。
最悪だ。夢の中で彼と誰かのそういうコトを見ることになるなんて。嫌がらせにも程がある。
よく見れば彼の脚を下から抱える細い腕が見える。誰の腕かは分からないけど、彼の背後にいる人物が私に見せつけているのか。
「あ゛ッ! ふっ、ひ……♡ いッ、ぅぐぅっ♡」
そんなことを考えている間にも彼は背後の人物に激しく突き上げられてケダモノの声を上げている。喉を仰け反らせ、口の端からは唾液を垂れ流し、天に向かって赤い舌を突き出しながらただただ揺れている。
悪趣味なはずなのに、この男は敵なのに、乱れ狂う姿を見て胸が苦しくなる。心臓が痛いほどに脈打ち、汗が浮き出て頬を流れ落ちる。
「やぁっと起きた」
「え……」
彼の肩口から顔を出した人物に言葉を失う。
どうして? なんで? 疑問符が次々と浮かんでは混乱の波に飲み込まれて消えていく。
こちらを見つめるルビーレッドの瞳の持ち主は──私だった。
白銀に輝く髪。死人のような青白い肌にベリアルと同じ色の目を持つ私。
もう一人の私は邪悪な笑みを浮かべながらベリアルを抱いていた。私、そんな顔もできたんだ……。
彼女はいったい何者なのか。色々なことが一度に起こりすぎて訳が分からない。頭の中がぐちゃぐちゃになってしまう。
なにも言えないでいると、もう一人の私が説明するかのように口を開いた。
「この人、私……あなたの夢に侵入してきたから逆に“分からせて”あげたの。喰らうのはどちらなのかを。そうしたら結構具合がよくて……ふふっ。今に至るってワケ」
「あなた、誰なの……?」
「もう一人のあなた。と、でも言っておこうかしら。ねえ、そんなことどうでもよくない? あなたもこっちにきて楽しもうよ。とぉってもイイよ。ベリアルのナカ」
「んお゛ぉォッ♡ あ゛、ッぁあ゛アあ……♡」
もう一人の私は怖いくらいに蠱惑的な笑みを浮かべるとベリアルを思い切り突き上げ、もともと限界だったのか、彼は汚い喘ぎ声を吐き出すと体を大きく震わせながら達した。
彼の割れた腹筋に彼自身の精液がかかり、滴り落ちる。肝心のお尻の穴からは同じように快感の壁を破った彼女の白い体液が隙間から漏れ出し、ベッドを汚す。
ベリアルを膝に乗せて抱えたまま、もう一人の私は肉棒を引き抜いた。栓を外された穴からはドロリとした白濁液があふれ出し、私が目覚める前から何回……もしかしたら何十回と中出しをされたのかもしれない。そう思うくらいの量だった。
今までもう一人の私のおちんちんを咥えていた穴はぽっかりと空いたまま、涎のように白濁を流し続けていて、それを見ていると自分のアソコがじんじんし始めてきたのに気づいた。
もう一人の私に男性器があるように、私にも生まれつき女性の部分と男性の部分があった。
生理的な現象で勃起したことはあるけど、誰かに対して熱を持ったことはなかった。それなのに……乱れるベリアルを見て、酷く興奮した。
寝間着のショートパンツ。その股間部分が不自然に盛り上がっている。衣服に隠された中身は早く外に出たいかのようにビクビクと脈打つ。
「ほぉら。ベリアルの穴があなたのモノで塞がれたいって、ひくひくと蠢いているよ」
白銀髪の私はベリアルのお尻を指の間に肉がはみ出すほど強く掴み、くぱぁっ、と両手で穴を広げて見せてくる。
赤い粘膜が白く染まっていて、あまりの卑猥さに呼吸が苦しくなる。
「これは夢。現実にはなんの影響もないんだから楽しんだら?」
もう一人の私がニヤニヤしながら口にする。ベリアルみたいで本当に何者なのかと心がぞわぞわする。けど今は彼女よりも彼に意識が向いてしまう。
頭では駄目だって分かってる。早く目を覚ますんだって。でも体が言うことを聞かない。花の蜜に虫が誘われるように私は椅子から立ち上がり、ベリアルに向かって一歩、また一歩踏み出す。
よろよろとしながらもベッドへ着き、背徳の園へと手を伸ばす。蕩けた顔をした彼は私を歓迎するように抱き寄せ、体温が上昇した温かな胸に頬が触れる。
胸の奥で微かにコアが脈打っている気がする。それを聞いていると思考がバラバラになってしまう。
「さあ、堕ちておいで私。これは夢。目覚めたら跡形もなく消え去る泡沫。今はみんなの団長の皮を脱ぎ捨てて、一人の人間に戻っていいの。敵である彼を愛しても、いいの」
夢。そっか。夢か。目覚めたら元の私に戻る。みんなの望む、団長の私に。だから今だけはいいんだ……。
「ベリアル……」
体を離し、彼の目を見る。緋色の瞳はガラス玉のように綺麗で、そしてどこか怖い。目尻に残る快楽の欠片に唇を寄せ、吸えば目を閉じたベリアルのふわふわな睫毛が私の口に触れた。
黙ってさえいればこの男は完璧なのだ。星の民ルシファーの作品である彼。人間よりも優れた星の獣。
両手で彼の頬に触れてなめらかな肌を堪能しながら首筋をなぞり、彫刻のような白い胸に触れれば女の人とはまた違った柔らかさ。
ふにゅふにゅと私の手の中で形を変えるそれは手のひらに吸い付き、その感触がたまらない。
姦淫相手に困らない理由も頷ける。だってこんなにも人を惹き付けるカラダをしているんだもの。
「まさかキミの中にこんな人格があったなんてな。しかもオレのコスプレまでして。そんなにオレが欲しかった?」
「変な言いかたしないで。私だって分からないよ。もう一人の私が何者なのか、なんでベリアルに似た格好をしているのかなんて」
近くで見る銀髪の私の服はベリアルを連想させるものだった。胸元が際どいキャミソールに紫羽のファーストール。ストールなんて普段ベリアルのしている物と同じだと思う。
もしかしてベリアルから貰った武器のせい? その影響でこの私が生まれたの? 彼の後ろで不敵な笑みを浮かべたままの私に目で問いかけるも、表情を一切変えずに笑ったまま。
「あら。まだ口をきく余裕があるんだ? ベリアル」
「っあ♡ あ、ぁっ……! どうやら、んぁっ♡ もう一人のキミはぁッ、サディスティックな、っふ、ようだな♡ 表ではヴァージン面して、ウフフッ♡ 本当はこんな一面があったんだねえ……!」
背後の私はサドっぽい顔で呟くとベリアルの腫れた乳頭を両手の人差し指と親指で抓り上げ、爪で引っ掻いた。敏感になっているのか、ベリアルは女の子みたいな甘い声を上げながら体を震わせる。
その声でこんな嬌声は正直ずるいと思う。聞いているだけで魅了状態にかかってしまったように錯覚してしまう。
もう我慢できない。限界まで膨れ上がった性器を露出させれば自分でも少し引いてしまうくらいの怒張だった。
先端からはいわゆる我慢汁というものがあふれているし、血管が浮き出ている。こんなふうになったことがないから、どれだけベリアルに誘惑されているんだろうとどこか他人事のように考えちゃう。
咥えるものを求めてヒクヒクと白い涎を垂らし続けるえっちな穴に先端を近づけると、飲み込まれるようにスムーズに挿入ってしまった。
「あぅ!? あ……っ……!」
初めて感じる交接の快感。ベリアルのナカはもう一人の私との情交で精液がローション代わりになってヌルヌルとしていた。
それだけでも気持ちいいのに彼自身が優しく、温かく包み込んできて、本当に情けないけど……挿れた瞬間に私は達してしまった。
びゅるるる、と粘った体液がベリアルの胎内に放出される。もともと自慰だってあんまりしてこなかったから射精感にはどうも慣れない。
「挿れた瞬間に達するなんて童貞らしくて可愛いな、特異点。もう一人のキミとは大違いだよ。彼女ったらオレを乱暴に甚振ぶってその果てに何回出したか……正確には覚えてないが、十回は確実に超えてるよ。普通の人間だったら壊れているんじゃないか?」
ぽんぽんと頭を撫でられ、余裕を見せるベリアルになんだかムッとしてしまう。もう一人の私相手には善がっていたのに。
「童貞卒業おめでとう。私も楽しませてもらおうかな」
「な……、お゛──ごッ、ぁ……!」
ウソ……! 私がもういるのに、彼女はさも当然というようにベリアルのナカに挿入ってきた。無遠慮に侵入してきた彼女のモノは大きくて、圧迫感が凄まじいし、少し痛い。
さすがのベリアルもボコッと変に膨らんだお腹が苦しいのか、顔を苦悶に歪ませて詰まった声を上げた。私たちを咥えている場所を見ればギッチリと私ともう一人の私を受け入れている。
見ているだけで圧倒されてしまう。太さが結構ある私たちのを同時に咥えこんでいるんだもの。
は、は、と短い呼吸を繰り返すベリアルの額からは汗が浮き出て、頬を伝って落ちる。目もギュッ、と閉じていて歯を食いしばっている。けど彼のアソコはしっかりと二人分の熱を食べていて放そうとしない。
「ほら、動くよ私。ベリアルに気持ちよくしてもらいましょ」
「んお゛、ぉ、ォ……! オ……ほっぉ……!」
形のいい唇を奸悪にカーブさせるともう一人の私はゴツン! と突き上げた。内部で彼女と私のモノがこすれ合い、ベリアルの体が大きく揺れてナカが締まる。
衝撃によって開眼した彼からは抑えきれない声があふれ、それが激しい肛虐の始まりの合図。
赤目の彼女は快楽を貪るように容赦なくベリアルのお尻を串刺しにしていく。どうすればいいのか分からず、ぼけっとしていると彼女に「ほら動いて」と促され、探るように私も動きだすことにした。
「ん゛ッお゛♡ お゛ぉッ!? がッ、ま、待でとぐいでッ!? お゛っ、オ゛、ぉォっ!!」
閉じることができなくなった口からだらしなく舌を出しながらベリアルは吠え、後ろの私に向かって首を反らせる。
ズチュン!♡ ズチュン!♡ と交互に滅多刺しにすれば彼の顔がのぼせたように真っ赤に変わっていく。顔だけじゃない。体だって。
「はぁっ……はぁっ……♡」
もう一人の私みたいな動きはできないけど私なりに動き続けた結果、理性をかなぐり捨てた獣に成り果ててしまった。
動くたびにベリアルからエッチな声があふれて、お尻の穴も締まって、あったかい粘膜で包まれて……。これでおかしくならないわけがない。
私の理性はドロドロに溶けきり、悦楽を得るためだけに彼を使ってしまう。これじゃあもう一人と自分と同じ。だって彼女はベリアルを性欲を吐き出すための穴としか見てなくて、実際そういうふうに動いているんだもの。
「ッ゛あ、あァ゛ぁ゛ぁ!♡ 特異点ちんぽっ♡ 前立腺潰してッ、オ゛ッ、ほぉォぉ♡♡ そんなところまで届くのかよぉ! しぬっ! しぬ゛ぅぅ゛ぅ!!!!」
ひっきりなしに喘ぐベリアルが叫ぶと、激しく揺れていたおちんちんがビクン! ビクン! と反応し、小さな穴から精液が飛び出すけど、明らかに量が少ない。彼もこれで何回目の絶頂なんだろうか。
ナカも収縮を繰り返して私は耐えきれずにまた射精してしまう。私の出した熱い滾りが彼の胎内を満たしていく感覚に心が満たされていく。
粘った音と一緒に分身を抜けばぶるぶると下半身が震えて力が抜けてしまう。くったりと彼に向かって倒れ込めば熱を持った体が受け止めてくれた。
あぁ、なんかいい匂いがする……。すんすんと首筋を嗅ぎながら犬みたいに舌でぺろぺろ舐めれば、少しずつ落ち着いた呼吸に戻っていくベリアルが髪を撫でてくれた。彼の大きな手が心地いい。──と。
「──あ゛っ、ォオ゛ッ!? イッでっ゛、ァ゛ア゛あ゛ァ゛ッ!! とま゛ッ、どまれ゛っでっ! あぎッ♡ ひぃぃ゛いい♡」
まだ達してないのか、もう一人の私は激しく抽送を繰り返して荒淫に耽る。彼女には終わりがないの? そう思うくらいの絶倫。だって私が目覚める前からベリアルとソドミーしているんでしょう……!?
彼は強すぎる快楽を少しでも逃がそうとしているのか、脚の間にいる私を抱きしめる──というよりかは、抱きついてきた。彼の男性らしい太い腕がぎゅうぎゅうと力いっぱい私の体に巻き付く。
痛みと苦しみはあるけど、なんだか悪い気はしないのはなぜ?
「ちょっと! もっと締めなさいよっ! それともこの程度でもうガバっちゃった? 普段からソドミーやら姦淫やら姦しいのに」
彼女は心底不満そうに顔をしかめると片腕を振り上げ、大きく開脚されたベリアルの内腿を思い切り叩くと彼の雪肌にもう一人の私の手形が赤くなって浮かび上がる。
その間もベリアルは余裕がない声でイッているからやめてくれと懇願するけど彼女は無視。逆に私にベリアルのモノを扱いて気持ちよくしてあげなさいと命令する始末。
「でっ、でも」
「こんな声を上げているけど、ベリアルも気持ちよくなっているから大丈夫。それに見なさいよ。あなたの胸と合わさっているこのデカパイ。乳首もビンビンじゃない。こっちも可愛がってあげなさい」
ベリアルの肩越しでの会話。彼女に言われて私は体を少し離して確認する。たしかにベリアルのおっぱいは男の人の中では大きいし、腫れた乳首は痛いほどに天を仰いでいて……。
口の中に溜まっていた唾をゴクリと飲み込む。
「あっ、あっ、ぁ……!♡ おっぱい気持ちいい♡ 乳首でキスっ、してるぅっ♡♡」
ベリアルの首に腕を回して抱きしめながら胸をこすり合わせる。自分と彼の汗ばんだ肌が吸い付きながら押し合って、硬くなった胸の飾り同士が絡み合って甘く私を高揚させていく。
上下から責められるベリアルの目はどこを見ているのか分からない。ただただ口からケダモノの声を上げて善がり狂ってる。
閉じる動作を忘れた口から見える舌は口内分泌液で濡れてとても卑猥。でも美味しそうで……。私は考えるよりも早く彼の口を塞いで分厚い舌を吸い上げた。
ちゅるっ♡ れろぉ♡ ぢゅっ、ぢゅぅぅっ♡
はしたないと思う音を自分から出していることに酷く興奮してしまう。いつもの私ならきっと嫌悪するこの音。けどこれは夢だから……私とベリアルしか知らない儚いひとときだから──大胆になれる。
彼の口内を堪能し、最後にもう一度強く舌を吸引して顔を離した。口からは大量の唾液をあふれさせていて、それがもったいないと思った私は舐め上げると、顔をおっぱいの位置まで下げて乳首の周りに広がる乳暈ごと口に含んだ。
ちゅぱちゅぱと赤ちゃんのように吸いながら、舌で撫でたり、噛んだり。
「ぎ、ぁ゛あッ♡♡ あっ!! あ゛ぁっイグッ、イッぐううぅう゛ぅぅ゛♡♡」
おっぱいを虐めながら下半身で暴れ狂うベリアルのおちんちんを両手で掴むと、ごしごしと上下に扱いていく。たまに手のひらでよしよし♡ と亀頭を撫でてあげると淫声の艶が増してもっと虐めたくなる。
彼の言葉を借りるならサディズムが満たされる、かな。
「訳も分かんなくなるくらい責められて、いっぱい気持ちよくなっちゃうなんて本当にベリアルってマゾの変態だね」
「ん゛ほぉッ♡ アクメ゛ッ、ア゛グメ゛ぐるううぅう゛ぅぅ!!♡ んおぉぉっ♡ ヤバイ、でるっ、でるぅっ! ひっ、ひいぃぃッ!!♡♡ イグぅ!! イ゛ぐのとまんにゃいぃぃ!♡♡」
「わっ!?」
呂律もまともに回らないベリアルは思い切り首を後方へと反らし、体を激しく跳ねさせながら昇天すると、握っていた塊からは色のないサラサラとした体液が水鉄砲のように噴き出し、私の手を濡らす。
精液ではなさそうだし、おしっこ……? とも思ったけど、星晶獣は排泄しないはず。ならこれはなに?
本人に聞きたくても彼は目をぐるん、と裏返していて意識を飛ばしているから無理。するともう一人の私がグズグズになっているベリアルの髪を乱しながら「お潮吹いちゃったねえ」と揶揄するように呟く。
性知識は皆無な私のはずなのに、もう一人の私は色々知っているようだった。
「今度はあなたが動いてみなさい」
ずっと挿入しっぱなしだった彼女がベリアルから抜け出して横にどくと、支えを失った彼はベッドに沈み込む。まだ意識が戻らないのかピクピクと体が顫動するばかり。
もう一人の私を打ち込まれていた穴は彼女の大きさの穴が空いたままでナカが丸見え。本来ならグロテスクだと思うんだけど、全部が白濁にまみれているからあまりそうは思わない。
彼の穴はまだ足りないのか妖しく蠢く。……認めるよ。彼が言ったように私の中には嗜虐思考があるみたい。だって無抵抗の彼を甚振って啼かせたいって思ってるんだもん。
「あ゛ッ……!?」
彼の脚の間にいる私は白く濡れた穴をどうしても塞ぎたくて……欲に抗うことなく素直に従うと、私の欲望を受け入れた温かな胎内は変わらぬ優しさで私を包み込む。まるで“おかえり”っていっているみたい。
「ほら、お口がお留守よ」
「んぶっ!?」
内部の違和感にベリアルは意識を取り戻したけどまだハッキリとはしてないみたい。声に反応し、頭の上にいるもう一人の私を虚ろな目で見ると、彼女はベリアルの口の中に精液でコーティングされた剛直を押し込んだ。
「歯ァ立てるんじゃないわよ? 姦淫に慣れているあなたなら分かってるだろうけど。それしても……ふふっ♡ 喉マ●コの具合もイイなんて本当に罪なカラダ♡ まだまだ楽しめそうね? ベリアル」
「ん゛、ぅ゛う、うぅ゛う……♡」
上も下も私で塞がれたベリアルは抵抗すらせず、嬲られているのを楽しんでいるようだった。本当に彼らしいというか……。
これなら私も遠慮する必要ないかも。どうせこれは夢だし。
だから私が夢から覚めるまでいーっぱい遊ぼうね? ベリアル。
終