インドリーム

「織部君、織部君?」
「…………未来ちゃん?」
「どうしたの? ボーッとして」
「どうしてキミがオレの寝室にいるんだ……?」
 深い闇の中に沈んでいた意識が誰かに肩を揺すられたことで浮上する。遠くで自分の名前を呼ぶ誰かの声が妙に心地よいと感じながら目を開ければ広がるのは見慣れた寝室。ふと、人の気配がして隣を向けば爽やかさを感じさせる蒼いスカートが特徴的な制服を身に纏うクラスメイトが座っていた。
 落ち着いた色の茶髪、はしばみ色の丸い瞳に織部を映しながら小首を傾げている少女の名前は田尻未来。そこら辺の男が束になっても勝てない織部に武器である竹刀を使いつつも勝利し、それ以降織部は彼女に特別な感情を抱いて積極的にアピールするようになったが華麗にスルーされる日々が続いていた……はずなのだが。
 この状況はなんだと織部の頭の中には疑問ばかりが浮かぶ。つい最近風邪を引いた自分を看病してくれ、少しだけデレてくれた彼女。しかしこんなにも深い関係になった記憶はない。未来以上に特別で、言葉に表すことのできない大きな感情を抱く不破大黒ことファーさんさえ寝室には入れたことがない──誘っても無視されるので、この部屋に未来がいるというのはどういうことなのか。
 しかもベッドの上で隣同士。よく見れば未来が甘えるように織部の片腕に抱きついており、誘惑しているのか。同級生よりも大きめなバストを押し付けている。
 これは夢? 現実?
「ええと? なんで未来ちゃんはこの部屋にいるんだっけ? それにこの状況は……?」
 服越しながらも未来のふわふわおっぱいの感触が伝わり、それだけで下半身が反応してしまう。今すぐにでも服を脱がせてナマの感触を味わいたい。彼女の可愛い反応を見たい。
 性に奔放すぎる自分が童貞のようなことを考えてしまうも、それは自分の中に強烈すぎるほどに強い印象を叩きつけた未来だからこそ。他の女ではこんな思いは抱かない。性欲処理する道具、ただの遊びでしかないのだから。
「未来ちゃんだなんて。いつもは呼び捨てなのに。それに家に寄っていきなよって言ったのは織部君の方でしょ?」
「オレがキミに……?」
「本当に大丈夫? 織部君……。私たち恋人同士になったんだよ? 忘れちゃった?」
「恋人……」
 自分と未来の間には大きな溝があり、そう簡単には埋まらないと分かりながらも未来が欲しいからという理由だけでどんなに塩対応されても絡み続けた。それが成就したというのか。
 彼女と恋人になったという記憶は一切ないが、未来自身に言われるとなんだかそんなような気にもなってきた。
「変な織部君……。でもココはいつもと変わらず元気いっぱいだね」
「っ、ツ……!? 未来ちゃん、なにをッ……!?」
「未来って呼んで。それになにをって……えっち、するんでしょ?」
 布をまさぐる乾いた音と下半身への緩くて甘い刺激に遊び人だというのにウブな反応を見せてしまうのは、未来が信じられないくらいに積極的だからに他ならない。
 何度も目を瞬きさせてぽかん、としている織部をよそに未来はベッドに伏臥位ふくがいの体勢になると彼の脚を広げ、その間に滑り込む。
 興奮しているのか健康的な肌を赤く染め、息を乱しながら制服のズボンを緩めると下着から半勃ちになっている肉棒を取り出す。
「ちゅっ♡ あ〜、んんっ♡♡」
「ッ゛……! 未来ちゃ……未来っ……!」
 顔を出した鈴の割れ目に未来は嬉しそうにキスをすると口を大きく開けてそのまま頬張った。まだまだ成長途中とはいえ織部のペニスは大人レベルに大きく、未来の口の小ささも合わさって先端しか入らないものの、あの未来が自分からご奉仕をしている事実に信じられないくらいの快楽が織部を襲う。
 しゃぶっている亀頭を舌を螺旋状にくるくるとさせて舐め回し、焦らすように動きが止まったかと思えば強く吸われ、性行為に慣れた織部も身体を震わせて反応する。だってしょうがないじゃないか。相手があの未来なのだから。
 自分とは真逆の存在が自らの意思でフェラをしている。今までの経験の中でしゃぶられたことなど数え切れないくらいにあるが、そのどれよりかも気持ちがいい。
 テクニックでいえばそこまでレベルが高いわけではないが彼女に対する気持ちがより快感を増幅させ、早々に達してしまいそうになる。
 喘ぐ織部が面白いのか、嬉しいのか。未来はうっとりと目を細めながら彼の顔を見上げつつ槍部分を手で扱く。
 先走りと未来の唾液が絡み合うことで卑猥な水の音が股間から部屋へと広がる。リアルな快楽にこれが夢なのか現実なのかという考えさえもどうでもよくなり、織部の中から消えていく。
 ご執心だった未来との性行為。しかも彼女の方が積極的という嬉しい対応に興奮が収まらない。全身の血が一点に集中していくようで頭がぼーっとしつつ、せり上がってくる射精感に身を委ねていると、砲身を愛撫していた未来の手が根元を強く握り、強制的に射精を中断させた。
「ッ……フフ。射精させてくれないのかい……?」
 小悪魔のような茶目っ気があるかんばせをしている未来の頭を撫でながら彼女のペースに合わせてやる。すると丸みを帯びた頭にお別れのキスを送り、未来は起き上がった。
「ちょっと待ってて。準備するから」
 その場でくるりと回転し、背中を見せると未来はもぞもぞと動き出す。制服のシャツのボタンを外しているのか。性熱溢れる部屋に布の擦れる音が鳴り、視姦しながら未来が終わるのを待っていると彼女は一旦シャツを脱ぎ、キャミソール姿へ。それも脱ぎ、その下に隠されているブラジャーも外すと少女の生肌が露わになる。
 剣道部だからか。他の同年代の少女よりもがっちりとはしているものの、今までに見た誰よりも惹かれるものがあった。
 抱きしめたい──。強烈なまでの情動に明かりのついた電灯に吸い寄せられる虫のように織部の身体が動き始めたところで。
「準備終わりっと……。あれ? 織部君、どうしたの?」
「いや……なんでもない」
 浮かせた腰をベッドに沈ませると、未来が正面を向く。キャミソールとブラジャーを外した上で再び身に纏ったシャツのボタンは奇妙な掛け方をされていた。ちょうど胸元辺りにくる場所だけボタンが外されているのだ。
 深く考えなくても彼女がどういった意図でその服装になったのか分かり、織部は期待に溢れた生唾を飲み込む。そこまでサービスしてくれるのかと。
「たまにはこういうのもいいでしょ?」
 シャツの上から胸を寄せ、ゆさゆさ♡ と誘惑してくる未来。穴から垣間見える乳房は白くてマシュマロを連想させる。これは挿れたら絶対に気持ちがいい……。見ただけでそう思わせるものがあった。
「えいっ♡ あっ……! 織部君のおちんちん、あっつい……♡ 硬くて、太くて、おっぱいに挟んでいるだけで変な気持ちになっちゃう……♡♡」
 先ほどと同じく織部の脚の間に倒れ込むと未来は猛り目掛けてズリ穴を下ろし、その瞬間むにゅぅぅ♡ と雄肉全体が包み込まれた。谷間の熱と乳房の柔らかさ、視覚的な興奮が下半身から這い上がり織部は思わず身震いしてしまう。
 穴部分だけボタンが外され、その他はしっかりと留められているからこそのエロさ。泉のように湧く我慢汁がシャツを濡らし、胸の間から顔を出す肉傘に布がぴったりと張り付いてそれも快楽のスパイスとなる。
「えっちなお汁、止まらないねっ?♡ 見て、織部君のでシャツがびしょびしょ♡」
 上下に胸を揺らしながら煽り、透けている胸元を強調する未来は織部の知るお固い未来ではない。
 まだまだ成長途中の胸は我慢汁が摩擦を軽減し、ニチャッ、ニチャッ、と淫猥な音を奏でながら男根を擦り上げる。蒸れた谷間の熱がちょうどよく、未来の手によって寄せられている乳肉が強弱をつけながら圧を加えてくるので織部はお預けされていた射精感を感じ始めていた。興奮のし過ぎで呼吸は苦しく、頭はくらくらとしてくる。こんなことは初めてだ。
「おちんちんビクビクしてる……♡ さっき止めちゃったから今度は射精していいよっ♡ でもその前に……」
「……ははっ。サービス精神旺盛だねぇ……! ッ、く……!!」
 未来はイタズラっぽい笑みを浮かべると谷間の一番上、亀頭が顔を出す場所のボタンを外すとなんのためらいもなく頬張った。唾液たっぷりヌルヌル口オナホに包まれた肉傘の裏筋を尖らせた舌の先でベロベロと舐める動作は早く精液をちょうだい♡ とおねだりしているようにも思える。
 彼女の行動に織部は内部から突き上げる衝動──早く出せ! と訴える射精欲望に抗うことなく精を放出し、白濁液は未来の口の中へ吐き出された。
「ンンっ……♡♡ ん、んっ、ん〜〜!」
 弾ける白露は量が多く、眉間に皺を寄せたのも最初だけ。口の端から受け止めきれなかったザーメンを漏らしながら未来は喉を上下させ、自らの体内に織部の精液を飲み込む。
 口の中のうねりに疼く下半身を微弱に反応させつつも、当たり前のようにごっくん行為をする彼女に織部は目を丸くする。
「未来……飲んでくれたのか……?」
 今まで遊んできた女たちはこちらが指示せずとも飲精していたが、精液を飲み込む行為は決して楽なことではないとは知っていた。そんな行為を自ら行う未来に対して胸の中に激情が渦巻く。
 愛玩動物を可愛がるように未来の頭を撫でてやると彼女は嬉しそうに笑った。自分の知る未来とは全く違う反応に射精したばかりの陰茎はすでにガチガチに勃起し、痛みすら感じるほど。
 果たしてこんなにもココを硬くしたことはあっただろうか? ファーさんに激しく抱かれる妄想をして独り盛り上がったときくらいなのでは?
 熱せられた頭で思考していると未来の腰が揺れているのに気づく。注視すれば脚を擦り合わせているようだ。それが意味することなど深く考えなくても分かる。
「きゃっ……!」
「未来……」
 彼女の小さな身体を組み敷き、誘われるままに首筋に顔を寄せ、口付ける。唇で軽く触れただけなのに大げさなくらいに身体を跳ねさせる彼女が可愛くてしょうがない。
 汗に混じって香る彼女自身の匂いは雄を誘惑する雌の妖香に他ならない。今すぐに挿入して彼女の締め付けを味わいたいという欲望が溢れ出るが、一旦はその欲を抑え込む。どちらにしろ最後は咥えるモノを求めてヒクつく雌穴にブチ込むつもりだが、その前に未来の柔らかい身体を堪能したい。
「織部君……私で興奮してくれてるの? 顔、真っ赤だよ……? でも私もそうなの。ほら……」
 織部の片手を取ると、自分の身体の上を滑らせながらスカートの中へ。ひと際熱さを感じる場所は下着をぐっしょりと濡らし、存在を主張している肉芽を男の手を動かすことで刺激して未来は小さく喘ぐ。
「あッ……はぅ……! ね? もうぐしょぐしょ……」
 上下にこすりつけられていた指が離れるとたっぷりと水分を吸った布と指の先に糸が引くのが感覚的に分かった。脳内では乱暴に彼女のシャツを破り、硬く勃起した乳首を舐めしゃぶりながら指で膣内を暴く妄想が勝手に浮かぶが、あくまでも妄想に留めておく。
 彼女の同意を得た上でそういうプレイを楽しむのも一興だが、今回はじっくりと楽しみたい。
 未来の名前を呼びながら彼女に顔を寄せれば閉じられていく双眸。最初から舌をねじ込めば歓迎してくれ、ぴちゃくちゃと接吻快楽に身を投じる。昂っているからか、そこまで慣れていないからか。未来は鼻息を荒くしつつもディープキスに応じてくれ、その様子を至近距離で見つめる織部は恍惚に目を細めると少女の口内を蛇のように蠢く舌で犯し抜く。
「んふぅぅ♡ ん、んっっ、くちゅっ、ちゅ♡♡ ンッ!? ンン〜〜〜〜ッッ!!!!」
 逃げられないように未来の頭部を片手で固定し、残りの手はスカート中へ。邪魔な布をずらし、濡れた秘肉を露わにするとむわん♡ とした熱気が直に感じられた。中指を割れ目の中心に添えるだけでトロトロと愛蜜が溢れ出て指を濡らし、軽くめり込ませるだけで容易く内部へと飲み込まれた。
 たっぷりの愛液に満ちたナカは襞がみっちりと隙間なく織部の指を包み込み、吸い付いてくる。天井を引っ掻くようにしながら未来のイイところを探っていると、とある一点で彼女の目が見開かれ、強く反応を示した。どうやらここが彼女の弱点らしい。
「そこばっか……だめぇ! 指でトンッ、トンッ、ってしたらすぐに気持ちよくなっちゃうからぁぁっ!!♡」
 全身をくねらせながら善がる未来に織部は手淫を施しながら半身を起こし、片手ながらも器用に未来のシャツのボタンを外していく。徐々に顔を出す素肌は先ほどの大量射精の証がべっとりと谷間につき、ザーメンブリッジを建てていた。あまりに淫らな光景にそれだけで性欲を激しく煽る。
 ボタンを全て外すと綺麗に整ったふっくら乳房が織部の眼前に現れた。薄紅色の乳輪の中心は天を向いており、彼女の動きに合わせて震える様子は求愛行為だと錯覚してしまう。
「自分から腰を揺らすなんて、随分と淫乱な子になったんだなァ? 未来」
「お、織部君が私をえっちな子に変えたんでしょ……! あンッッ♡ ぁ……は……アァッ! もっ、あ……!」
 内股気味になっている両脚がピン、と伸び、未来の顔からしてアクメの気配を感じ取った織部は指を抜去してしまう。膣液によって卑猥に輝く指を棒アイスに見立て、舌を這わせる様を見せつければ分かりやすく未来の顔は曇る。どうしてイかせてくれないのかと。
「さっきのお返し? 織部君のいじわる……」
「そんな怒るなって。すぐにヨくしてやるから」
 涙で目を潤ませながらの抗議は逆に男を誘うだけ。織部は小さく笑うと未来に覆い被さり、屹立したままの桃色乳首を乳輪ごと口に含んだ。
 コリコリとした先端とぷっくりした周りの皮膚を吸い上げながら舌を巧みに操ることで未来に別の生き物だという錯覚を与えつつ、残りの胸も手で触れてその柔らかさを楽しむ。
 力加減によってふよふよと形を変える乳房は織部の手にしっとりと吸い付き、乳頭を指先で軽く引っ掻いたり、摘んですり潰すように動かせば痛いのと気持ちいいのが混ざって未来を悦ばせる。その証拠に彼女の口からは甘ったるい嬌声がのべつ幕なしに上がった。
「んっ……♡ はぁ……はぁ……織部君におっぱい触られて……♡ ゾクゾクってして、んぁッ♡ 乳首こりこり、やぁ……♡」
 織部を喜ばせるために恥ずかしいことを口にする未来は本当にあの未来なのだろうか。いつ自分が彼女を調教したのか分からないのだけが気にかかるが、まあいいと思考の波に沈めると織部は満足するまで未来の乳房を楽しみ、起き上がるとスカートのチャックを下ろし、ショーツと一緒に脱がせた。その際に靴下も脱がし、いまの未来の姿は前が開かれたシャツ一枚。
 緩慢な動きで未来自ら脚をM字に開き、局部が晒される。形の整った綺麗なサーモンピンクの恥部に柔らかな脂肪の花びら、その中心の穴からは透明な体液が滴り、お尻にまで垂れている。早く来て……! そう訴えるように矮小な穴は収縮を繰り返し、織部を誘っていた。
(これが未来の……)
 淫乱娘だというのにソコは処女のように慎ましやかで舐めたいという衝動が生まれる。
 無意識に浮かんだ欲に織部自身驚いてしまう。思い返せば今まで自分から女性の性器を舐めるということはあまりしてこなかった。相手が勝手に動いてくれたり、指で適当にほぐしてすぐに挿入。女の方から舐めてとも言われなかったし、早くあなたと繋がりたいと言う女たちばかりだった。
 様々な形の女性器を見てきて、確かに未来のように綺麗な子もいた。しかし彼女に抱いた感情と同じことは浮かばず。
 花の蜜に誘われる虫になったような気分になりながら織部はベッドにうつ伏せになると、それぞれの太ももを抱え込むように腕を回し、焦らすように太ももにキスを送ると少しずつ中心へと向かう。ただ押し付けるだけのプレッシャーキスだというのに細かく反応する未来の身体は全身が性感帯になっているようだ。
「は……、ぁっ……おりべ、くんっ……♡」
 ついに脚の間へとたどり着くが、織部は鼠径部に舌を這わせるだけ。芳醇な蜜の香りに早く啜りたいという獣の欲望を持ちつつも、未来の反応も楽しみたいという思いが焦らし行為へと繋がっていく。
「ぁ、はぅ……♡ お願い、いっぱいシてっ……♡」
 なだらかな恥丘に口づけクリトリスを避けて舌は肉厚な花びらへ。こちらも中心部には触れずに左右の大きな花びらに吸い付いたり、舐めたりしていると甘えた嬌声で反応が返ってきて織部の陰部はもう限界まで腫れ上がっていた。
 体の中が熱くなって思考能力が低下していくのが分かる。まさかここまでだなんて、と自分自身で驚いてしまう。いつも余裕たっぷりで優位に立っている己が、今では童貞のように精神のゆとりがなくなっていくではないか。
「きゃひっ! ッうぅん♡ あっぁ、ああぁッ……!」
 雌の匂いの誘惑に負け、舌で溝を舐め上げ啜れば心地よい肉の感触や舐めれば舐めるほどに溢れ出る甘露に織部は前のめりになって鼻までうずめると、夢中になって濡れ花の味を楽しむ。
 不破以外の存在に奉仕したいとは思ったことがない織部だが未来にならしてやってもいい、むしろしたい──とさえ思えてくる始末。それは雌の場所を思うがままに蠢く舌の動きに直結する。
 まさにむしゃぶりつくという言葉が相応しい。肉厚な舌は膣口へと入り込み、細かい襞を丁寧になぞりながらどんどん奥へと進んでいく。それに伴って未来の声も甲高くなり、感じている様子にめちゃくちゃにしたくなる激情が生まれ、胸を突き上げる。
 顔の半分を未来の愛液で濡らしながら犬のように舐めていると、今度は膣から快楽珠へとターゲットを移す。左右の指で皮膚を引っ張って強制的に剥き出しにされた紅珠を織部は口を窄めて吸い上げる。
 ずぞぞぞぞっ、と音を立てて小さな尖りに奉仕する様はまるでフェラ。口の中に迎えた肉核を舌で揉んでやれば相当気持ちがいいのか未来からは嬌声という名の悲鳴が上がる。
「やめてぇ! 織部くんっっ! そんなベロベロされたらぁ、ふぁぁぁぁッ!! んきゅぅぅ……、ぁふ、うぅぅ……! らめ、らめらってばぁ……ッ!」
 そう言いつつも未来の両手は織部の頭部を股間に押し付ける形を取っており、相反する言動に織部は男を喜ばせる行動をとる未来に対して口角がどうしても上がってしまう。
 友人のために身体を張り、その果てに自分を打ち負かした彼女が今では自分好みの女になっている事実に激しく欲情してどうにかなってしまいそうだ。
 考えに耽っていると未来は達したのか、気づいたときには下半身を震わせ、腰を何度も浮かせていた。クリトリスから顔を離して少女器官を確認すれば熱気が集中する女陰の中心部はとろりとした愛汁を纏い、男性器を受け入れる準備は万端だ。
 あぁ、身体がとても熱い。内部からじわじわと広がる熱に織部は無意識に起き上がると上半身に身に着けていた服を全て脱ぎ捨て半裸になる。
 ぼうっとした目で中途半端に脱ぎかけの下半身を見ると鬱陶しそうに制服のズボンや下着も身体から離すと○学生とは到底思えない引き締まった肉体が露わになる。
 日焼けとは無縁の白い肌。上半身はまだまだ成長の余地がある筋肉、下半身は大人顔負けの怒張。特に魔羅は我慢汁が滴るほどに分泌されており、微振動している。
 少し落ち着きを取り戻した未来は恍惚な表情をしながら見つめ、その視線に気づいた織部は意地悪く片方の口の端を上げた。
「なんだい未来。オレの身体に見惚れちゃった?」
「うん……すごいなぁ、って。それに……はぁ……今日は一段とおっきくって……♡ んはぁ……お願い、早く私のあそこに入れて……!」
 注がれる視線の先には織部の長くて太い雄の象徴。未来は股間を強調するように脚を広げると、さらに両手でくぱぁ♡ と蜜を引きながら雌穴を広げた。彼女の子宮へと続く矮小な道は屈強な雄を求めて口を何度も開閉させ、いざなってくる。
「っ、未来ッ……!!」
「ぁ──アァッ!♡ 入って……きたぁ♡ ずんっ、ずんっ、って子宮目掛けておちんちんきてる……♡ ふぁぁぁんっ!? ふぅっ、ンぁぁ♡ おちんちんが子宮のお口とちゅっちゅっしてるぅぅ……♡♡」
 プッツンとなにかが切れたような気がしたときには織部は未来のしなやかな腰を乱暴に掴んでその滾りを雌汁で潤っている肉穴へとブチ込んでいた。
 ミチミチとナカを広げながら最奥を目指せば隙間なく存在する襞がうねり、子種を搾り取ろうと揉んでくる。
 お気に入りの子がまさかの名器で織部の中に歓喜が満ちる。身体の相性もイイなんて。こんなにも極上な女、ますます手放したくなくなる。
 今までのセックス経験がお遊びに思えるくらいの快感に織部は脳を快楽熱でぼんやりとさせ、獣の呼吸をしながら律動を繰り返す。
 時折ぐっぽりと深く咥え込ませ、敏感な亀頭を子宮リングに押し付けるように腰を揺すれば肉厚な口が吸い付いてきてその柔らかさに熱い息を吐く。未来も乱暴にされているというのにポルチオの悦楽に酔いしれて蕩けた顔で甘ったるい声で啼いた。
「あ、ぁ、ぁああッ! ぐりぐりだめぇぇ♡ よわい、からぁっ♡ はひゅっ、んッ……ふぅ、ふぁぁっ♡♡ あぁッ、カリすごいよぉ〜……! ずぼっ、ずぼ、されてっ、おま○こに引っかかって、気持ちいいよぉぉッ♡♡」
 熱で火照った顔、下がりきった目尻から涙を流しながら雄を喜ばせるいやらしい言葉を恥ずかしげもなく口にする、学校では真面目で快活な彼女の淫乱姿に織部は余裕がなくなり、ただひたすらに牝肉に溺れる雄へと成り下がる。
「ン、ちゅるっ、ふぁ、ぁ、きしゅ、キス……ハメっ♡ 大好き♡♡」
「未来っ、みくっ……!」
 未来の両脚を彼女の腹側へと折りたたみ、そのまま体重を乗せるようにして彼女の方へと倒れ込むと目の前にある潤んだ唇に織部は喰らい付く。
 乱暴に彼女の舌を絡め取り、口の中を犯しながら絶対に孕ませるというように下半身を叩きつける。重たそうにぶら下がる二つの玉も肉棒を咥えて隙間がない未来の雌穴を叩き、粘着質な音と乾いた音、ベッドが激しく軋む音が部屋を支配する。
「ンひッ♡ これもしゅきぃぃ!!♡♡ おちんちんが子宮に口あけろって、あぁん♡ いっぱい、ゴツンゴツンしてぇっ!!♡♡」
 全力の種付けプレスに未来は歓喜の声を上げながら自らの脚を織部に絡ませ、さらに密着する。両腕も彼の背中をぎゅうぎゅうと抱いて苦しさを感じるほどだ。
 大好きな人の巨大な肉の塊が身を引き、一気に押し込まれる度に未来の淫らな花からはプシャッ! プシャッ! と悦びの愛液が噴き出して止まらない。
 内部の収縮も止まらずに雄液を搾り取ろうと凄まじい締め付けが織部を襲う。だがまだ達したくない。未来に包まれていたいという欲から織部はなんとか射精を堪える、が。
「んッ、ふ、ぁ……! おりべ、くんっっ♡♡ お願い、一回、だしてぇっ♡♡ 子宮いっぱいにっ、おりべくんのせーし、ほしいのっ♡」
 つい数秒前の考えもガラスが砕け散るようにバラバラになり、織部はどこまでも自分を魅了してくる未来に対して自然と口角が上がる。
 なるほど、相思相愛のセックスはこんなにも気持ちがいいものなのか。今までの──溜まった精子を出すだけの愛のないセックスとは全く違う快楽に織部は素直に身を投じることにした。
「未来ッ……! 射精すぞ、一滴残らず全部飲み込めッ……!!」
「ん、ンっ♡ ンンーーーーッッ!!!!♡♡ ドピュッ、ドピュッ、ってぇぇ! はッ、ンんんッ〜〜!! っ、いっぱい射精てるぅぅ〜〜♡♡」
 おでこをくっつけ、呟くように口にすれば織部の下半身がぶるりと震えて濃い精液が未来の胎内に向かって発射される。擬音が聞こえてきそうなほどの濃厚射精に未来は織部の下で身体をくねらせ、あられもない声で己の身体の中で起こっていることを織部に逐一報告するように喘ぐ。
 より奥深くに種付けするかのように織部はぐりぐりと雄肉を押し付け、その些細な行為さえも敏感になっている未来の膣には刺激となってオーガズムをより強める。
 織部自身長いと感じつつも未来を深く抱きしめ、せり上がってくる孕み液を我慢することなく彼女の身体の中へと送り込む。こうして彼女の熱や匂いを感じながらの射精はなんて心地よいのだろうか。
 どこまでも相性ばっちりじゃないかと心の中で吐露すると、ようやく一旦の終わりが訪れたのか織部は未だ萎える気配のない巨砲を抜去した。ぽっかりと織部の形に空いたままの穴からは白濁液が大量に溢れ出て尻穴にまで垂れている。
(ハハッ……一回程度出しただけじゃ満足しないってか)
 身を硬くして反り立つ分身。まだまだ射精し足りないと訴える欲望の証に突き動かされるように織部は体位を変える。
 未来の隣に横向きに寝ると片手は彼女の胸へ回して抱き寄せ、残りの手は彼女の片脚を大きく上げて白く汚れた局部を強調する形にすると、すっかりと柔らかくなった膣穴に怒張した肉棒を埋め込む。
「はぁん♡ まだイッてるのにぃ♡♡ こんなのっ、すぐダメになっちゃうよぉ!♡♡」
 飲み込まれるようにするりと挿入はいった雄槍は未来の言葉を無視し、逆に強制アクメを叩き込もうと律動を開始する。
 未来も先ほどとは違う体位で肉と肉がこすれる場所が違うのか気持ちよさそうな声で啼き、それに気を良くした織部は凝り固まった胸の尖りを親指と人差し指で転がすように摘み、脚を抱えている手はクリトリスへと伸びる。
「ひぎぃぃぃッ♡!? おっぱいとッ、クリらめ、らめらのぉぉ! ンぉ゛、しん、らう゛♡♡ も、しんら゛うよぉ゛っ!♡♡ オ゛っ!!♡♡」
 勃起している小さな雌ペニスを扱きながら未来の弱点を重点的に攻めれば彼女は簡単に堕ちてしまう。光を失った目でだらしなく舌を突き出しながら叫ぶ未来を上から見つめる織部は笑みを深め、二発目発射のために突き上げが速くなっていく。
 白に染まった結合部は泡立ち、グチャグチャのドロドロ。織部が一突きする度に膣内は締まり、未来はもうイキっぱなしの状態。酷いながらも織部にとっては魅力的な声で叫びながら乱れる。
「ハーーッ……未来、かわいい。そんなにオレのが好きなんだ?」
「しゅきっ♡ しゅきッ、好きぃッ♡ 織部くんのおちんちん、だいすき♡♡♡♡」
「ッハハ、ヤバい……! 結構クるなこれ……! ッ゛……!!」

   ***

「み……く……ッ……! …………ぁ?」
 淫らな夢からの目覚め──。パッ、と目を開けたとき、織部は状況がすぐに理解することができなかった。ぼんやりとした視界。ぐるりと視線を回せばカーテンの隙間からは太陽の光が細く差し込んでいた。
 次いで隣を見ればいるはずの存在がいない。そこで織部は下半身に妙な違和感を感じ、起き上がって掛け布団を捲ってみると。
「……ま〜〜じかよ……」

   ***

「はい、ファーさん」
 日中は暑いこの頃も夕方になればだいぶ涼しくなる。田んぼが目立つ田舎道、その自販機の前で後ろにいる銀髪の少年──不破大黒に冷えた缶飲料を渡すのは煤竹色の髪に整った容姿をしている織部明彦。わざわざすぐ飲めるようにプルタブを開けての渡し方は不破への当然の献身。
 ああ、と短く答えるだけで不破は渡された飲料を口にする。彼らの間では幼い頃から変わらない、そしてこれからも不変のやり取り。織部は不破が飲み物を飲んだことを見届けるとようやく自分の分のプルタブを開けた。
 炭酸飲料は爽快感を感じる弾け音を鳴らし、喉も乾いていたこともあってゴクゴクと喉仏を上下させながら飲めば、炭酸のシュワシュワ感が口の中やその先を満たして胃へと流れ落ちる。暑い日だからこそより美味しく感じるのだ。
「フゥー……。ところでファーさん。オレ、最近悩みがあるんだよね。聞いてもらっても?」
「知らん。勝手にしろ」
「実はさぁ……この間未来ちゃんが夢の中に出てきてさ、すごくリアルな夢で──まあ、いわゆる夢精ってのを初めて経験してねぇ。それからは他の子に対して勃ちが悪いっていうか。溜まるから処理はするんだけど相手を脳内で未来ちゃんに変換したり、最近はヤッた後が面倒で彼女をオカズにひとり寂しくヌく方が多くてさ……」
 不破は最初から聞く気などなく、素っ気ない返事だが織部にとっては彼に聞く気があろうとなかろうと関係ない。勝手にベラベラと喋り始めるだけ。
 彼が喋る横で不破は飲料を飲み続ける。片耳から織部の話は入るものの、そのまま通り抜けて反対側の耳から出ていく。今の彼の会話には自分に必要な情報などないのだから。
「ついこの間までは未来ちゃんを前にしてもここまでムラっとはしなかったけどあんな夢見ちまったら、もうさぁ……。彼女を前に勃起しないように毎日集中するのが大変で大変で。はぁ、正直、未来ちゃんの話をしてる今もツラいんだが……ファーさん。オレと姦淫でも、いッッツ!」
 ベラベラ下ネタを喋る織部をよそに不破は飲み終わり、織部の脚に蹴りを入れる。蹴られた方の脚から軽く体勢を崩す織部も口では痛いと言いつつも、嬉しそうな顔をしながら飲み終わった缶を不破の手から取り、そのまま近くにあったゴミ箱へ。
 織部を置いて歩き始める不破に自身は飲みかけだというのに同じくゴミ箱に入れて織部は小走りで追いつく。それは昔も、そしてこれからも変わらない彼らの間柄。

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