ベリアルが姉さんのふたなりち○ぽに即堕ちする話

「こんなにもキミの具合がいいんだ。もう一人の特異点……キミのお姉さんのナカもよさそうだな」
「姉さん……?」
 下半身を突き上げる衝撃と内部の気持ちのいい場所を的確に擦りながら腰を打ちつけられ、ローションの粘った音を聞きながら陶酔状態に陥っていた僕の意識は、ベリアルの最低な言葉で引き戻された。
 僕には双子の姉さんがいる。名前はジータ。副団長をしていて、僕と同じように天司たちから特異点と呼ばれていた。
 ベリアルとの関係は最初はみんなを守るためだったけど……今ではなんだかんだ言って僕も行為を望んでしまっている。それにこうして繋ぎ止めている間は他の人間のところに行くこともない。
 理由はどうであれ、世界にとってもいいことだと思う。
「僕以外には手を出さないって言った」
 膝裏に手を当て、お腹に向かって折り畳まれている脚の間にいるベリアルの顔を見上げながら睨む。くそ。顔だけは本当に好みだ。最低なことを言っているのに!
「ああ。“特異点”以外には手を出さないと言ったな」
「屁理屈……」
 たしかにベリアルは特異点以外には手を出さないと約束した。そのときは僕だけだと思ったけど、少し考えれば分かること。姉さんも特異点。彼の言う特異点に含まれてしまう。
 大切な家族にそういう目を向けられていることに普通だったら激しく怒るところなんだけど──僕の頭に浮かんだのは……。
「んん? どうした特異点。急に黙り込んで。お姉さんに向けられる劣情に怒りで言葉を失ったか?」
「いや……」
 ベリアルの声に妄想の世界から現実に戻される。その後も何度も想像するけど姉さんがこいつに喘がされているのがどうしても浮かばない。
「オレと実姉のセックスを妄想しているのか? キミもなかなかいい趣味をしている。で、どうだ? 想像のお姉さんの顔は。トロトロのメス顔でもしてるか?」
 うん。鮮明に浮かぶよ。姉さんに喘がされてアヘ顔しながらメスイキしているお前の姿が。
「うん。そうだね……。でもその顔をしているのはお前のほうかな……」
「は、」
「うぐっ!?」
 瞬間、ぶしゃりと爆発する体液は体の奥の奥まで穢そうと腹を満たしていく。
 僕の言葉に興奮したのか、顔を赤らめながらベリアルは素早く腰を引き、胎内に埋めていたモノを抜くと服を整えた。
 今の今まで激しく僕を揺すっていたというのにまったく息が乱れておらず、優雅にベッドから下りると部屋の扉へと向かう。違う。そこは帰るための出口じゃない。お前が行くべきなのは窓の向こう!
「弟であるキミがそう言うほど女の特異点はいいのか。そもそもなぜ知っているのかは……今は聞かないでおこう。フフ……。キミたち姉弟を味見するのも悪くない」
「なっ、待て! おい! っ!? いったぁ……!」
 まずい! このままじゃ姉さんのところにベリアルが行ってしまう! けど止めたくても腰に走る痛みに顔を歪めてしまう。この野郎。今日もめちゃくちゃヤりやがって……!
 雅やかな立ち振る舞いで部屋を出ていったベリアルを今すぐ追いかけるのが正解なんだろうけど、このままの姿で部屋から出るわけにはいかない。
 体の痛みは我慢するとしてもお尻から垂れてくるあいつの精液はなんとかしないと。それに姉さんに対する絶対の安心感があった。
「そういえば……あいつ知ってるのかな」
 ──姉さんが、ふたなりだってこと。

 身なりを整えた僕は痛む腰をさすりながら姉さんの部屋へとよろよろと向かう。いつもと同じ廊下のはずなのにとても遠く感じる。
 壁に手をついて足を引きずりながら歩き続け、なんとか姉さんの部屋までたどり着くとやっぱり僕の想像どおりのことになっていた。
 姉さんの部屋は艇の中でも奥のほうで隣は物置。姉さんが言うには人が来ないから落ち着くんだそうだ。そして今は奥の部屋でよかったと心底思う。
 だって部屋と廊下を隔てる木製の扉の向こうから……あいつの汚い喘ぎ声が聞こえるんだもの。
 姉さんもお楽しみみたいだし、本当は邪魔しないほうがいいとは思うんだけど僕の中に一つの好奇心が生まれた。
 いつも余裕の表情で僕を抱くあいつが、一体どんな顔をしながら姉さんに抱かれているのか。一度気になったら止まらない。
 あいつの嬌声で聞こえないとは思うけど、一応ノックをしてみる。……うん。返事はない。意を決して扉を開ければベッドの上、扉と向かい合う位置に押し倒され、上着を残してあとは裸のベリアルが寝間着姿の姉さんの下で啼いていた。
 これでもかというくらい見開かれた目からは涙が流れ、口は開きっぱなしで舌を突き出している。顔も真っ赤だし。僕が見たことのないベリアルの姿がそこにあった。
「ん゛ぉ、ぉほおォっ! ファーさん以外でっ、がはっ! ガチイキしたぐない゛ぃぃ゛ぃッ!」
「へぇ……そのファーさんはあなたをどうやって抱いてくれるの? ベリアル」
「っぐ……」
 ちらり、とこちらに視線を寄こした姉さんと目が合い、目配せすると僕は扉を閉め、近くの椅子に腰を下ろした。
 どうやらファーさんことルシファーとはそういう関係じゃなかったようで、ベリアルは普段は達者なその口を噤んでしまった。
 だけどすぐに開口することになる。それは自分の濁った喘ぎ声で。
「あ゛がァっ! ふがいッ! しぬ゛っ! しんじまう゛ぅぅ!!」
 正直姉さんのモノは僕より大きい。あんなに可愛い顔をして普段は澄ましているのに、股間にあるモノはドラフ男性よりも大きいかもしれない。
 その証拠に太くて長い姉さんを受け入れているベリアルのお腹はボコっと不自然に膨らんでいる。
 抜けばへこみ、入れれば膨らむ。その繰り返しは見てて圧倒されてしまう。
 本当にすごいとしか言いようがない。姉さんの巨根を通り越した爆根を受け入れても壊れないなんて。さすが淫欲にまみれた堕天司。
「こんなにお尻が弱いのによくグランを抱けるね? おちんちんからもカウパー垂れ流し状態だし」
「んォ゛っ!? ア゛っ! さわ゛るなッ゛──ひい゛っ!?」
 姉さんの女の子の手がベリアルの反り返るモノに触れる。彼も大きいとは思うけど姉さんには少し負けてるかな。
 さっきまで僕の中に入っていたブツを我慢汁で濡れた手で軽く扱き、いやらしく光るその手でいびつな膨らみを撫でればベリアルは悲鳴のような啼き声を上げる。
 行為のとき喘ぐ僕のことをよく“雌”だとか“女みたい”とか言うけど……今のベリアルにぴったりの表現だ。
「はぁ、ベリアルのお尻最高……! こんな名器をつけてくれたあなたの創造主に感謝しないとね。そうだ、今度から三人でしない? あなたがグランを抱きながら、私があなたを抱くの。前も後ろも気持ちよくなれるからいい提案だと思うんだけど」
 ちょっと想像してみる。僕にベリアルが挿入いれて、姉さんがベリアルに挿入て……。
 うん。やっぱり僕の上でアヘ顔しながら善がり狂うベリアルしか想像できない。あと、ベリアルを突く衝撃が伝わって僕も気持ちよくなって……。
 一度に二人を抱く姉さんが強すぎる。
「あんっ! きもちいい! 出そう……!」
「おごっ! ぉっ! どぐぅ、はやぐっ、だせよ! ん゛ぉぉォ゛っ゛!」
「あっ……!」
「ッ〜〜〜〜!」
「わあ……」
 姉さんが気の抜けた声を出すと、なにかに耐えるように目をギュッと閉じた。僕が知る限り姉さんは童貞。誰かのナカに流し込むのはこれが初めて。
 胎内に大量のザーメンを注がれたベリアルは声にならぬ声を上げながら白目を剥いて喉を仰け反らせた。舌は完全に伸びきってるし、顔は汗や涙でぐちゃぐちゃ。体も痙攣して止まらない。
 それにしてもベリアルってこんな顔もできるんだな……。いつも余裕たっぷりでムカつくからだいぶ胸がすく。
「へばるのはまだ早いよ?」
 正常位でベリアルを甚振いたぶっていた姉さんが腰を引くと、今まで栓をされていたことで漏れずにいたふたなり汁がびゅうびゅうと勢いよくあふれ出す。
 これは明日洗濯が大変だ……。それにしても本当にすごい量。ザンクティンゼルで一緒に暮らしていたとき姉さんがお風呂で抜いていた理由も今ならよーく分かるよ……。
「んぃ゛っ!? ま、まて特異点、もうやめ──ぉご!?」
 体格差がだいぶあるはずなのに姉さんはベリアルを軽々とうつ伏せにすると立派すぎる雄の象徴を彼のお尻に再びインサート。
 女の子相手に目を白黒させている見た目成人男性のこの男は本当に僕の知るベリアルなのだろうか。
「原初の星晶獣の体力がこの程度で尽くわけないでしょ。それに私まだ満足してないの。グランだけじゃ飽き足らず、私のところまでくるほどあなたも溜まってるんでしょ? 使ってあげるから肉便器としてその役割、果たしてね?」
「とっ、とぐいでんっ! キミのお姉さんだろ!? なんとか……」
「あー……無理。諦めて姉さんに抱き潰されて」
 姦淫やらソドミーやら卑猥な言葉を普段から口にしていてこの蹂躙を喜びそうなベリアルに逆に止めるように懇願されるけど、僕にはどうすることもできない。
 もともとふたなりの性欲は男より強いって聞くし、こうなった姉さんは誰にも止められない。いつも姉さんは体を張って頑張ってくれているからたまには羽目を外してもいいと思うんだ。
 それにベリアルとはこんな爛れた関係だけど本当は敵だし、体もまあ……頑丈そうだから耐えられるだろ。
「頑張って、ベリアル。お前ならできる」
 哀れな天司に清々しいほどの笑顔で残酷な一言を告げ、僕は部屋を出ていく。
 今日はなんだかいい夢を見れそうだ。

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