神様に、中指立てて

アナザースカイ【再臨】

ジタベリ/ベリジタ
空の世界に迷い込んでしまったジータはこの空で生きるベリアルの庇護下で暮らしていたが、次元の穴が開いたことによって元の世界に帰ることに。
空の世界のベリアルのことも気がかりなジータはいつか必ずこの世界に戻ることを約束し、次元の穴へと消えていった。完全に穴が閉じたことを見届けたベリアルが去ろうとしたとき、空間に新たな歪が生まれる──。

オム・ファタール─破滅をもたらす男─

ジータはベリアルの“遊び”は許しているが、遊び相手が目の前に現れたらすると決めていることがあった。それは相手を実験材料にすること──。
夜遅くになっても家に戻らないベリアルに対してジータは位置の特定を試みる。そこには事件の香りが漂い、自らの手で救出することを決めたジータは協力してくれそうな者へと連絡を取り、ベリアルの監禁場所へと向かう。
これは父親と母親の血を色濃く継ぐ少女の狂気の片鱗を垣間見る話。

風邪っぴきにおうどんいかが?

風邪で寝込んでいるベリアルがいる寝室にトレイに土鍋をのせたジータがやって来た。その中身は体調不良の母を想って作った温かいうどん。優しさのこもった食事にベリアルの顔も自然と緩んでいくが、疑問もあった。風邪を引いた自分を前に──なぜかジータが嬉しそうなのだ。

優しさに包まれて

時刻は18時。開け放たれた窓から夏の香りを漂わせた爽やかな風がレースカーテンをふわりと膨らませる。そんな静かな空間に突如機械音が混ざり、ベリアルは愛しい娘へと顔を向ける。これは世間からは少しばかり逸脱した母娘のとある日のワンシーン。

ママと、それ以外の人たち

モブおじとジータちゃんの会話
歩道橋の上。その隅で男はひとり佇んでいた。時折身を乗り出し、下を覗き込んでは体を引っ込める。その繰り返しを続ける彼に目を留める者は誰もいない。「おじさん、死ぬの?」そう声をかけるジータを除いて。

不器用な愛情

学校帰り。ルシフェルの営むカフェに来ていたジータは店主であり、父親の弟である存在に父が母に向ける愛への疑問を口にしていた。悩む彼女に対してルシフェルはルシファーならば絶対にしない温和な笑みを浮かべながら、優しくジータを包み込む。

神様に、中指立てて②

R18/ふた×男/♡喘ぎ/濁点喘ぎ
番を失ったオメガの精神的負担は大きく、発情時にはフェロモンを周囲に撒き散らしてしまう。ベリアルもそれに漏れず熱に苦しむことになるのだが、彼の発情はなかなかに厄介なものだった。その処理をするジータは自分は亡き父親の代わりだからと言い聞かせるも、心には隙間風。

神様に、中指立てて

R18/ふた×男/♡喘ぎ/濁点喘ぎ
運命の番──それは愛しい呪縛。αのジータとΩのベリアル。二人は運命の番でありながら、実の母と娘だった。その血の繋がりが世界から逸脱した愛をより深く、重く育む。神様に中指を立てて宣戦布告するほどに。