えちおねカラスバさんに搾り取られるセイカちゃんの話

「夜もその顔、歪ませていいですか?」
 爽やかな青空が広がるミアレシティ。美しい街並みの中にそびえるひと際目立つ建物の中にセイカの姿はあった。
 サビ組事務所。市民たちから慕われていたり、恐れられてもいる集団を束ねるボス、カラスバとの個人的なバトルはセイカの勝利に終わった。
 バトルロワイヤルでも無敗を誇る彼女は上機嫌に鼻を鳴らしながら、悔しいながらもどこかサッパリとした面様を浮かべるカラスバに囁く。
 夜もその顔を歪ませる。そう言葉にするセイカの瞳は潤み、頬は熱っぽい。
 ふたりの現在の関係は心を通わせる恋人同士。ストレートな夜のお誘いにカラスバは口の端を軽く上げ、ふっ、と小さく笑う。
 自信満々な恋人の主張。それを聞くのはもう何度目か。
「……へぇ。おもろいやんジブン。ほな夜にまたオレの家においで。待っとるさかい」

  ***

「もう無理でずううぅぅ゛〜〜っ♡♡ ぉ゛っ、でりゅう゛ぅ〜〜♡♡」
 夜もとっぷりと深まった頃。カラスバの自宅、寝室にはむわりとした熱、むせ返るような性臭、淫らな嬌声が響いていた。
 ベッドの上で髪を乱し、涙や唾液でぐちゃぐちゃになりながらセイカは自分の上に乗っているカラスバに訴えたのちに下半身を大きく震わせ、快楽の波に飲み込まれていく。
「ん……っ、」
 セイカに馬乗りになっているカラスバは胎内に吐き出される白濁の勢いに甘く果てるも、余裕な表情を崩さない。
 セイカはふたなりで、その太茎はカラスバの穴にみっちりと飲み込まれている。
 わずかな隙間からは奥に射精された濃厚白濁の一部が漏れ出て、すでにふたりの体液でぐちゃぐちゃになっているセイカの股間をさらに汚染していく。
 毎回今日こそは自分優位でやるぞと意気込むのだが、いざ始まるとカラスバのテクニックに腰が砕け組み敷かれ、搾り取られてしまうのが常。
 ポケモンバトルでは無敗のセイカもカラスバとの行為は負け続き。彼から与えられる快楽には弱すぎるほどに弱い雑魚なのである。
 受け入れる方のカラスバも気に入ったヤツに勝って泣かすのが好みなので、好きな女が己の手で乱れ狂う姿を心から楽しんでいた。
「ふっ♡ ふぅ゛ぅ♡ も、射精な……、」
「こんなもんちゃうやろ? 気張りよし」
 脈打つ根本をカラスバのナカが搾り取るように揉みしだいてくる。
 それが射精後で敏感になっているセイカにはつらいながらも、恋人がいやらしい姿で腰を揺らすのを間近で見て興奮の熱が早々に戻ってきているのも事実。
 小柄ながらも鍛えられた身体は張りのある筋肉に包まれていて男らしい。ふたなりではあるが、セイカも女の子。
 顔も身体もよく、ポケモンバトルも強い男に尻で抱かれている現状に酔うなというのが無理な話。
 それでもなお、情けない顔で訴えるセイカの言葉とは裏腹に雌ペニスはすでに臨戦態勢。
 カラスバより大きい膨らみはやる気満々である。
 当然カラスバもここで終わるつもりはさらさら無い。可愛らしい恋人がまだまだ射精せることは知り尽くしている。
「ふぁ……♡ ぢゅるっ、ぷはっ……ぁ、からっ、ンっ……しゅば、ふぁん……♡♡」
 セイカをその気にさせるためにじゅるじゅると唾液を啜るような口づけを降らせ、舌同士をいやらしく絡ませながら口内を味わい尽くす。
 セイカは両手で耳を塞がれ、フレンチキスの音がダイレクトに頭に響く。
 聴覚を遮られただけで砂糖菓子のような音快楽が襲ってきて、全身の血液が股間に集まっていくようにクラクラとしてきた。
 男の大きい舌が歯列をなぞり、舌先で硬口蓋をくすぐられるとセイカの手がシーツに深い皺を刻む。
 唾液で口周りがベトベトになるのを厭わない濃厚接吻。
 沸騰した顔ではふはふ言いながらセイカはカラスバの首に腕を回す。
 見た目は自分とほぼ同じ背丈ながらも意外と首は太く、男性らしさを感じて興奮し、肉槍もさらに硬度を増していく。
 カラスバとしては完全にされるがままのセイカも愛らしいのだが、強すぎる快楽に酔って辛いと言いながらもこうして頑張って応えようとする様子がさらに愛しさに拍車をかける。
 ここまで回復すれば楽しめるとカラスバは体を起こすと、繋がっていた口から蜜の糸が垂れてセイカの顔を汚した。
 茹だり、蕩けた双眸に涙や唾液で濡れた顔。
 この先も彼女の淫らな表情を見るのは自分だけだと仄暗い独占欲を募らせつつ、彼が腰を下ろす度に精液でぬかるんだ肉壁がセイカを襲う。
 陰茎、特に根本を尻穴リングが締め付けてきて動かれる度にバチュ♡ バチュ♡ と濡れた肌同士がぶつかり、襲ってくる肉快楽にセイカは甘い声を上げる。
「んひぃっ!♡ カラスバさん……っ、そんな、あ゛っ♡ 締め付け、ないでぇっ……♡♡」
「がんばれ♡ がんばれ♡ 応援したるさかい、もっとオレを楽しませてや♡」
 セイカはひんひん泣き声を上げ、震えると柔らかく膨らむふたつの丘へと男の手が伸びる。
 服を脱ぐと意外と大きい果実に沈む指先。強弱をつけながら感触を楽しみ、痛いほどに勃起している桃色乳首をピン、と弾いたりぐりぐりと捏ねられると電流を流されたようにセイカの背が何度もしなる。
 陰部だけで一杯いっぱいだというのに、この人は!
「だめっ♡ そこぉっ、同時に責められたらすぐ、ふぁぁあっ♡♡ ン、んんぅ……! っひ、あっあッ♡」
「まだイッたらあかんよ。セイカはええ子やから我慢できるな?」
 カラスバがぐしゃぐしゃと頭を撫でれば泣きべそをかきながらも、セイカは首を縦に何回も振って頷く。
 自分以外の誰も見ることができないオンナの顔はカラスバの支配欲を増幅させ、彼自身の興奮も治まらない。
「ッ、またデカなりよって……!」
 肥大化するペニスにミチミチと内部が拡げられる。内臓が押し上げられ、正直苦しいもそれ以上に法悦の方が大きいのか端正な顔が甘く歪む。
 腰をグラインドさせたり、浅い上下運動をしながらカラスバは自分のイイところを擦りあげていく。
「ッ゛、ふ……、はぁっ……気持ち、ええ……」
「ん゛ぁ♡ ぁんっ! から……すば、さん♡ だっこ、だっこしてぇっ♡♡」
 カラスバ以上にドロドロになっているセイカは涙で濡れた瞳の奥にメロメロを受けたようなハートを宿しながら、両腕を伸ばしておねだりした。
 あまりの可愛さにカラスバは一瞬固まってしまう。こんな姿自分以外に未来永劫見せるわけにはいかない。
 セイカが知らぬところで愛を募らせつつ、カラスバはアルカイックスマイルを浮かべるとセイカの背中を抱いて起き上がらせた。
 互いの背に回る腕。セイカは甘えるようにぎゅうぎゅうと強く抱きしめ、カラスバの唇に吸い付く。
 じゅるじゅる。くちゃくちゃ。
 濡れた赤い舌で愛を交わしながら、時折彼の舌の柔らかさを楽しむように吸い付く。
 ぬるぬるとしたソレはまるで別の生き物のように巧みに蠢き、セイカは普段は快活な女とは思えないほどにいやらしい音を立てながらカラスバに酔っていく。
「からしゅばしゃん……んふぁ、しゅきっ、しゅきっ♡」
「ほんま……バトルは強い癖にこっちは弱々さんやんなあ? それがまたかわええんやけど」
 強すぎる快楽によって呂律が回ってないながらも懸命に愛の言葉を伝えてくるセイカに、カラスバは優越感からの笑みを零すとグッ……! と腰を押し付ける。
 対面座位になったことでさらに密着する肌。互いの温もりや汗、なめらかな肌──すべての境界線が溶けて一緒になっていくような、不思議な心地よさがあった。
「きゅふぁあぁああッ!!♡ ぁ゛つ♡ また、もッ゛! あ゛ぁああっ♡♡」
 カラスバのナカが意思を持っているかのように全方位からセイカを責め立てる。
 蕩けるような熱に包まれ、ザーメンで満ちた内部を撹拌するように何度もバチュン! バチュン! と何度も腰を押し込まれ、精液を搾り取ることに特化した蠢きにセイカは情けなく喘ぐしかできない。
「あ゛っ♡♡ あ゛ア゛っ♡♡ なかッ♡ きもちよすぎてっ、ダメぇッっ!!♡♡」
 中も外もカラスバに抱きしめられて、彼を感じてセイカはもう訳が分からなくなっていた。
 唯一分かることといえば、自分の限界。ビクビクと震えながら今にも暴発しそうなふたなりペニス。
「セ・イ・カちゃん♡ カラスバさんのナカでびゅるびゅる射精したいやろ? ええで、いっぱい出してな?」
 カラスバに余裕たっぷりな様子で煽られ、長い舌でベロリと唇を舐め上げられ、セイカの目の前が真っ白になる。
「あ──あああ゛あ゛ッッ♡♡ びゅる、びゅるでちゃっ♡♡ イ゛クの、とまん゛ないっ゛っ♡♡」
 下半身から脳天へと貫く快楽電撃に打たれ、せき止められていた牝汁が一気に暴発する。
 どぷっ! どぷぷっ!! と勢いのまま胎内に叩き付けられるセイカの精液の量を感じながらカラスバも果て、彼女の柔い腹を己の白濁液で汚し、粘ついた体液がドロリと流れ落ちる。
 理性もなにもかもをかなぐり捨てた、もはや交尾とも呼べる行為。長引く余韻にふたりはどちらからともなく互いの背を強く抱きしめ、部屋には震える息遣いだけが広がっていった。

   ***

「今日もいっぱい汚してごめんなさい……」
「そないなこと気にせんでええ」
 すっかりと熱が落ち着いたふたりは寄り添うようにベッドに横になっていた。
 セイカが言うようにふたりとも体液にまみれている。何度も何度も愛し合った残滓。シャワーで洗い流す必要があるが、今は気だるさが勝っていた。
 しょぼくれるセイカの頭を撫で、カラスバは胸に抱き寄せながら笑う。そもそも“そうさせた”のはカラスバ本人なのだから。
「ねえカラスバさん。いつも私が気持ちよくなってばかりで……。カラスバさんは気持ちいい、ですか……?」
「もちろんええで? オマエの情けなく歪んだ顔も見れるし……逆に心配なるわ。ここまで快楽に弱いとなあ」
「わ、私がああなっちゃうのはカラスバさんが、そのぉ……えっちなお姉さんみたいに迫ってくるからで……」
「へえ〜。オレも意識してやってるわけやないけど、オマエの好みはあんな感じか。覚えとこ」
 逆に意識してなかったんだ……。と、セイカは内心ツッコミを入れた。素でああだったのだ。自分の好みを知られてしまった今後はどうなってしまうのか。
 ちょっぴりの怖さとたくさんの期待を胸にしまいつつ、セイカは切り替える。
「そ、そもそも! 私が弱いのはカラスバさんだからであって、他の人だったら絶対にあんなふうにはなりません! し! するつもりもありませんから!」
 こんなの意味のない会話。ただの冗談だって分かってる。それでもセイカは自分にとっての特別はカラスバだけだと口を尖らせ、小さく抗議すると彼の唇に向けて顔の距離を詰めた。
 ちゅっ。触れるだけの優しいキス。これは誓いだ。この先の人生、彼だけを愛することへの。
「…………」
 触れる唇の柔らかさを思いながらカラスバは目を閉じて静かに受け入れる。
 愛なんてものと無縁の人生だった。これから先もきっと交わることのないと思っていた感情。
 それがセイカという光を見つけ、彼女の純粋な愛に触れて、互いを求め慈しみ合う。
「カラスバさん。ずっと一緒にいましょうね」
「そんなん当たり前や。セイカはオレのもんやからな。──この先、ずっとやで?」