不破×未来

幻のひと、夏の日のあなたと。

あなたは、夏が見せた幻影なのかもしれない──。
夏休み。隣町の図書館に向かう途中の未来が出会ったのは銀の麗人。ひょんな出会いながらも未来は女性に惹かれていき、やがて恋の感情を自覚する。
女性との時間はかけがえのないものとして夏の日常に溶け込むも、全ては幻のように消え──初恋と失恋に少女の心は揺れ動く。
※女装話ですが雰囲気はユリです。

出口は8番 不破と未来の場合

休日。用事があって隣町へと向かったその帰りでの電車にて未来は織部と不破と偶然一緒になる。ボックス席に座る未来に対してふたりは当然のように同じ席に座ってきて、織部に絡まれていると未来に襲ってきたのは急激な睡魔。自分が起きているからと眠りを促してくる織部の言葉に甘えて目を閉じて意識を手放せば、未来は知らない空間で目を覚ました。そこにはなぜか不破もおり、自分たちが無限に続く地下通路に閉じ込められたと知る──。

さんにんごはん─涼、感じませんか?─

『風邪を引いた織部を看病する未来ちゃんの話』の続き。
部活帰りの未来はいつも通る道の木に不破大黒が座り込んでいるのを発見する。体調が悪そうな彼を放ってはおけない未来は不破の家まで連れて行こうとするが、背後からは彼に恨みを持つ不良たちが…。